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見えない力と見える力

小さな頃に妖怪のようなものを見たことあります?私は未就学児の頃、実家の箒棚を開き上を覗くと、屋根裏に筒抜けの天井があり、そこに一度見たことのない男女区別のつかない「化け物」が下をのぞいていました。

見た目は髪型が欧陽菲菲さんのアフロを10倍くらいにした感じで、鼻は大きく垂れ下がり、吊り上がる目も大きすぎるくらいで、口は大きく裂けて下がダラーっと垂れ下がり、爪は巻き爪かと思うくらい長くしわしわの汚い皮膚の大きな手を屋根裏の淵にかけて下を覗き込んでいました。まるで老婆のような、なんともみたことがない者。

尻の穴が縮こまり、恐怖で声を出せないままそーっと扉を閉めて、祖母の元へダッシュ。事情を話しましたが全くお笑い話と言われ、私はそこから実家が解体される20年以上その扉を開けることはできずに家は解体されてしまった。

その頃、その話を両親にも伝えたけど取り合ってもらえず、そのまま大人になった。

小さな頃におかしなものを見る、それってよくあることなのかな。

それとも何かの恐怖から想像して見えてしまった幻なのか、脳の思い込みなのか。

でもその答え合わせができたのはそれから40年後。


子供を産んで、我が子がまだ2歳くらいの頃。家の部屋の四隅を指さして「にゃんにゃん」と言い出す。まるでそこに猫がいるかのように。もちろん我が家にはペットはいない。最初はその程度で特に気にしていなかったが、窓の外をみて突然泣き出し、「おばあさんがいる、こわいこわいこわい顔」と。2階のその窓からは夕陽が見える。

宙に浮いてるばあさん、、、「ばあば(私の母)?」と聞くと「ちがう」と。。。うーん、とりあえず本気で怖がるので窓のカーテンを閉めた。それから何度か見えないものを見えるという我が子。

本気で近くの神社の神主さん呼んでお祓いしてもらうか、悩んだ。

私にはまったく見えない。いや、でもこれ同じようなことが小さな頃に私自身があったな、、、と思い出すきっかけになっていった。


旦那は「何か見間違いか、思い込みか、そんなもんだよ」と取り合わなかったが、ある日、我が子と旦那が夕方遅めに公園に遊びに行った時のこと。その場にいない私に旦那からビデオが送られてきて、電話もかかってきた。「ブランコを指差すから見てみたら、誰も乗っていないのに1つのブランコだけブンブン揺れだした」と。公園には旦那たち以外は誰もおらず。。。まあそんなこんなで見えないものが見える力は受け継がれることがわかり、我が子が見えているものを見えているものとして理解してあげると、とても楽になった。


そして私の子供の頃の記憶を私自身が封じこんでしまっていたような感覚があり、我が子の見える力により、その記憶が解きほぐれて呪縛が消えた。そして最近ある古いアート、壁画の本を見ることがありその際に答え合わせの瞬間がやってきた。私が子供の頃に恐怖で怯えたあの「化け物」がそこにはいた。無論、子供の頃に絵や本で見たこともない者だった。

何者だったかはライブの時に話そう。


見えない力と見える力。

見ようとしない力、見ても見なかったことにする力。

現代の人間には後者が多い気がする。

私は小さな頃からどうやら見える力があるらしい。子供の頃は大変しんどい時もあった。でも大人になり、それを自分自身で認めることでとても寛容になったり辻褄があい、答え合わせができるようになった。そう思えると見える力はまた段々戻ってくる。

そして逆に見えない力を怖いとさえ思う。


この世にある「見えないもの」「見てはいけないもの」「見ても見てないふりをしなきゃいけないもの」がよーく「見える」ようになった。

さてあなたにはどちらの力がありますか。



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